草稿



最高の頂きに登れる者は、一切の悲劇を笑う。また一切の非運を笑う。

(ニィチェ『ツァラトストラはかく語りき』)


SC-FAN.COM SECOND ADVENT

「秘教(非公開)宣言」

一部草稿の有料配信について



HIDEAKI ISHII
 

SCファンコム中断の四年間、

私は波のある日は波に乗り、

波のない日は書を読み、

文(ふみ)を書き、

そして、耕作した。

これを称して、「晴耕雨読」と呼んでいたのだ。


 
全く孤独、独一のなかで、

営まれた生活であり、行為だった。

この間、無数の波に乗り、

それとともに、厖大な量の文字が草稿となって、

私の指先から出ていった。
 

それは、究めて個人的な行為であり、

本来、公開すべきものではない。

言い換えれば、

これらの草稿は、

人が見るためではなく、

むしろ、

人から秘するために書かれたのである。


私は、自分が通ってきた道を、

記録せずには置かなかった。

だが、その足跡はつねに、

自らの手で消してゆかねばならない。

なぜなら、それはたったひとつの、

誰も歩くことのない、私ひとりの道だからである。

 
SCファンコムのオリジナルも、

このようにして書かれ、

それは公開された。

だが、「セカンド・アドヴェント」は、

より高度に耽溺し、没頭した世界であり、

それゆえに、非公開を原則としなければならない。

公共性のあるものは、

そこから別の形をとって、

生まれてくるであろう。


したがって、

この「セカンド・アドヴェント」は、

それを、あなたがもし見るなら、

それはあなた一人のために、

書かれたものなのだ。
 

自らが己れである自己と、

全く他人である他己という己れが、

ひとつになること。この自他不二の合一が、

「セカンド・アドヴェント」なのである。
 


それは、

あなたと私が、共に、

復活することなのである。

ここに秘教というのは、

隠され、秘められたものであり、

そこから真実を探し出すのは、

あなたしかいないのである。
 

( Jan. 1 , 2007 )



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